top of page

今までのあゆみ

H I S T O R Y

冬のどどんが団のあゆみ

 

1980年・・・・・・・・
生まれたばかりの町、南町田の夏祭りにこども太鼓が生まれました。続けるこどもは若者に育っていきます。
盆踊りの曲を叩く彼らの姿は頼もしく、今では南町田の名物です。

・・・・・・そして1995年
地域の人にもっと喜んでもらおうと、地域という考えをもっと広げようと、オリジナルの曲を作っておそるおそる
演奏を始めました。

そして、夏祭りのグループを「夏のどどんが団」、
オリジナルの曲を演奏するグループを「冬のどどんが団」 と名付けました。

創立メンバー4名を含めて、20代から70代までの11名が ”元気をあなたに” をテーマに
太鼓の皮と撥の音だけでどこまでメロディーを感じてもらえるか、
叩き方も衣装も自由に、一人ひとりが可能性で輝くことを求めて、信じて演奏を続けています。

さあ、今日も“ちょっとかわるぞ” 
またお会い出来ると、いいですね。

どどんが団とは、、

 

どどんが団がきこえる     文 星野 いずほ

この街ではいつも太鼓の音がする。
「どどんが団」とは、太鼓の演奏で街のみなさんに喜んでもらえたら、とか、
太鼓の楽しさが伝えられたらいいな、という想いから生まれた
「南町田」を拠点とする太鼓グループです。

とは言え、苦情だって起こるのだ。
だって太鼓の音は時にうるさく、耳をふさぎたくなる時だってある。
だからといって振り上げたバチを下げるわけにもいかない。
太鼓打ちにできること、どどんが団にできること。
どどんが団が太鼓を叩いたからといって戦争がなくなるわけでもなく、
環境破壊がなくなるわけでもなく、もちろん世界が変わるわけでもない。
それでもどどんが団は今日も練習している「太鼓うまくなりてえなあ」を抱えて。

他所から演奏のお誘いを頂いたときは感謝と喜びを込めて全力で「元気」を届けている。 
普段は正直そんなに元気でもない彼らがその時は精一杯。
舞台の上では堂々と、普段は気恥ずかしくて難しい「誰かの為」が正々堂々できるから。
自分の為の自分の努力が誰かにとっての励みや支えになれたら、
もしそんなことがちょっとでも出来たならそれは奇跡的な位嬉しいじゃないか。
この街には太鼓があって、どどんが団の太鼓が聴こえる。
「街のため」とか「みなさんのため」とか言って、本当はそれが一番の理由ではないかもしれない。
それでいいと思う。
「南町田の人は幸せだ~」って、南町田に住んでいる人がどどんが団を見ながら言った。
苦情がきてヘコむのも、太鼓が思うように叩けなくて諦めるのも簡単。
「なんで叩くの?」
その答えは団員ひとりひとりの中に、ひとつづつあって様々でバラバラだ。
そのひとつだけの理由と答えに自信を持って、それだけ信じてやってます。それがいいんです。
信じることって本当は何より難しいのだ。自分の気持ちですら。
いやいや、もしかしたら自分の気持ちを信じることが何よりも難しくて、面倒くさいことなのかもしれません。
だから叩き続けているのかもしれません。

太鼓の音は確かにうるさい。
だけどうるさいだけじゃないんです。
下手だけど、下手じゃない。
プロでもないがアマでもない。
仕事じゃないけど趣味でもない。
そんな集団。
気持ちだけで叩いていた「太鼓好き」集団が、その先を目指して一歩進んで二歩下がりながら、迷いつつ諦めないで叩いている。
気持ちに技術が追いついたら、もっと、太鼓で想いが伝わるかもしれない。
答えがないからわからないから、悩みながら続けるしかない。
そうして今日もどどんが団がきこえる。
街のため、聴いてくれる誰かのため、自分のため。

bottom of page